登山口から2時間で登頂できる「日本百名山」大菩薩嶺へ行こう!雄大な景色を一人占めできる、憧れの稜線歩き。

大菩薩嶺から富士山タッチ! 登山記録
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大菩薩嶺とは

大菩薩嶺から富士山山頂にタッチ!

大菩薩嶺は山梨・奥秩父の日本百名山&山梨百名山

甲府盆地の北東に位置し、山梨・東京・埼玉とつながる秩父多摩甲斐国立公園の一部でもある大菩薩嶺。江戸時代には、武蔵の国と甲斐の国を結ぶ旧青梅街道の重要な峠として、多くの人々が往来していたといいます。

標高は2057mですが、車でアクセスできる最も標高の高い登山口は1600mのため、交通の便がよく登りやすい。首都圏の日帰りハイカーに人気の山です。

稜線から望む富士山と大菩薩湖

大菩薩嶺の特徴と見どころ

大菩薩嶺の魅力は、なんといっても「標高2000mの稜線歩き」。

開放的な笹の平原を歩きながら、裾野まで見渡せる雄大な富士山、南アルプスや八ヶ岳・雲取山・大菩薩湖の眺望が得られます。

さらに、野趣あふれる佇まいの「ロッジ長兵衛」や「福ちゃん荘」、「介山荘」といった休憩や前泊に便利な山小屋・茶屋が豊富な点もありがたいですね。

初心者の日帰り登山から上級者のテント泊縦走まで山歩きをアレンジできます。

大菩薩嶺は、カラマツ林や鬱蒼とした苔の森、険しい岩場、山野草の群生など、歩みを進めるごとに景色の変化を楽しめます。山行の季節は、新緑や紅葉の時季がオススメです。

駐車場に隣接するロッジ長兵衛。開業前の様子
魅惑の品書きが並ぶ福ちゃん荘

大菩薩嶺のアクセス方法

大菩薩峠には、初心者に人気の「上日川峠登山口」と、体力に自信がある方向けコース入口の「大菩薩峠登山口」の2つの登山口があります。どちらも駅から登山口までバスが通っているので、アクセスしやすいのが魅力です。

「上日川峠登山口」に向かうには、JR中央線の甲斐大和駅から「大菩薩上日川峠線」に乗車します。平日3便・土日祝日5便運行しており、片道約40分で登山口に到着します。料金は片道1,020円になります。

上日川峠登山口には300台以上駐車可能な駐車場が併設されているので、自家用車で登山口まで行くこともできます。

整備された上日川駐車場

おすすめコースと標準コースタイム

大菩薩峠は、高低差が比較的ゆるやかで、登山道もきれいに整備されています。そのため、登山初心者や、子供連れのファミリーにも人気の山です。分岐点には標が立っているので、迷わず登れる安心感もうれしいポイントです。

今回は、ロッジ長兵衛のある上日川峠バス停から時計回りに周回するコースを紹介します。歩行距離7.2㎞、累計標高差600m、標準コースタイムは3時間45分です。

上日川峠から約30分ほどの福ちゃん荘で、トイレと小休止を済ませたら、唐松尾根から雷岩を経て山頂を目指します。福ちゃん荘から山頂までは、徐々に標高を上げていく登り坂なので、ペースを守ってゆっくりと進みましょう。およそ1時間10分で登頂することができます。山頂は木々に遮られており、展望がないので、雷岩まで引き返します。いよいよお待ちかね、大菩薩峠までの稜線歩きの始まりです。介山荘のある大菩薩峠まではゆるやかな下りの続く45分間。息を乱すこともなく、思う存分その壮大な景色を堪能することができるでしょう。介山荘で休憩したのち、再び下山路へ。50分ほどで福ちゃん荘に到着し、さらにスタート地点の上日川峠までは25分。累計3時間45分と日帰り登山にぴったりのコースです。

実際の山行レポート:2019年5月9日

私たちが登ったのは、2019年5月9日。まだ登山を始めたてのヨチヨチ歩きの頃で、大菩薩嶺は「初めての日本百名山!初めての2000m峰!」と、初めて尽くしでワクワクした、思い出深いお山です。
GW明けの平日7:15、ロッジ長兵衛の隣にある上日川駐車場は空いていて問題なく駐車できました。
ロッジ長兵衛の標高は1600m。目指す山頂は2057m、標高差は450mほどです。程なくして、2002年9月に皇太子・雅子様ご夫妻が休憩された場所として有名な「福ちゃん荘」に着きました。名物の馬刺しやほうとうをはじめ、岩魚の塩焼き、ビールに熱燗。スタート地点なのに誘惑が強すぎます。「次回は電車とバスで来よう!」と心に決め、唐松尾根で山頂を目指します。今回の登山コースの登りは、この唐松尾根に集約されており、以降はすべてゆるやかな下りの道です。なので、飛ばしすぎずゆっくり慎重に標高を稼ぐのがセオリーですが、初心者の我々はそんなことはお構いなしにガシガシ登って、案の定雷岩手前でバテバテの始末。ちなみに、福ちゃん荘から大菩薩嶺山頂までの所要時間は、コースタイム通りの70分でした。山頂直下のみ、足場がやや悪いので注意が必要です。
2057mの山頂には、残念ながら景観がありませんので、記念撮影を済ませたら雷岩に戻りましょう。いよいよ富士山や南アルプス、大菩薩湖の絶景が待つ稜線歩きの始まりです。この稜線は、様々な山を経験した今もなお鮮明に思い出せるほどです。途中、塩山市が2000年に立ててくれた「標高2000m地点標」があったり、鹿の群れが走り去るのを眺めたり、堪能しながら歩いていると、介山荘の頼もしい姿が見えてきます。食事休憩や記念バッヂ購入もできますよ。
さらに下って、福ちゃん荘に無事帰還したら、大菩薩嶺コンプリートですね!おつかれ山でした♪

ベンチも豊富な介山荘。登山バッヂの買い忘れ注意だ。

まとめと評価

整備された登山道、親切な道標、豊富な山小屋、稜線上の避難小屋。
2000m峰でありながら、登山ビギナーにとってこれ以上安心できる環境は、滅多にないでしょう。
そのうえ、富士山や南アルプスの絶景が拝める稜線歩きも楽しめてしまう!「初めての日本百名山」にふさわしく、とってもおすすめのお山のひとつです!ぜひおでかけくださいね!

裾まで見渡せる富士山

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