ロープウェイ利用で9合目からの登山!日本百名山「那須岳」お鉢めぐり&イワカガミが彩る「茶臼岳・朝日岳」へ!絶景の稜線歩き

登山記録

 茶臼岳(ちゃうすだけ)は、栃木県那須郡(なすぐん)にある関東を代表する活火山です。

火山活動による独特の地形が特徴で、朝日岳(あさひだけ)・三本槍岳(さんぼんやりだけ)とともに那須岳(なすだけ)の主峰の1つを成し、日本百名山に名を連ねています。

 標高は1,915m。迫力ある噴煙が上がり、山頂からの360度の壮大な景色とともに楽しめます。

山頂近くまでロープウェイで簡単にアクセス可能で、初心者でも安心して登ることができちゃいます。 

■標高1,689mの登山口「那須ロープウェイ山頂駅」から茶臼岳(ちゃうすだけ・標高1,915m)と朝日岳(あさひだけ・標高1,891m)をめぐるコース

往路は、茶臼岳の9合目・標高1,689m地点までロープウェイでひとっ飛び。

復路でもロープウェイを使用する場合は、牛ヶ首(うしがくび)を経由する巻き道を通り、山頂駅に戻るコースが一般的ですが、今回は直接山麓駅まで歩いて降りるコースを紹介します。

●茶臼岳・朝日岳のピストンコース 所要時間

往路:那須ロープウェイ山頂駅(0:00)→茶臼岳(0:45)→峰の茶屋(みねのちゃや)跡避難小屋(1:20)→朝日岳(2:05)

復路:朝日岳(2:05)→峰の茶屋跡避難小屋(2:40)→ロープウェイ山麓駅(3:30)

歩行距離:約7.2㎞

累積標高差:登り515m、下り803m

合計所要時間:3時間30分

●那須ロープウェイへのアクセス紹介

 電車の場合は、JR東北本線黒磯駅(くろいそえき)または那須塩原駅(なすしおばらえき)で下車し、山麓駅行きの東野交通(とうやこうつう)路線バスに乗り60〜70分。また、バスタ新宿など都心より那須温泉まで高速バスを利用し、そこから路線バスで15分、といった方法も。車の場合、東北自動車道・那須ICより35分ほどの道のり。

 なお、2024年度の那須ロープウェイの営業期間は11月30日(土)までの予定で、不定期の整備日を除き8時から16時30分まで営業しています。毎時00分、20分、40分と、20分間隔で運行しており、下りの最終便は16時20分です。

●施設名 那須ロープウェイ

・住所 〒325-0301 栃木県那須郡那須町大字湯本字那須岳215

・電話番号 0287-76-2449(8:30〜16:30)

・ホームページURL https://www.nasu-ropeway.jp/

※営業日時はホームページよりご確認ください

■那須連山の主峰・茶臼岳と朝日岳の縦走登山!

ロープウェイ山頂駅から見上げる茶臼岳。山頂は目の前だ

ゴロゴロとした岩と茶褐色の土で覆われた茶臼岳の登山道

 ●ロープウェイで茶臼岳9合目へ! 那須高原を眼下に見下ろす空中散歩

那須ロープウェイ山麓駅から茶臼岳の9合目まで、わずか4分間の空中散歩。

眼下には那須高原線(旧ボルケーノハイウェイ)や那須高原の雄大な眺めが広がっています(*´ω`*)

山頂駅から茶臼岳頂上までの距離約800mを、50分ほどかけて歩きます。

かつて硫黄鉱山として栄えた茶臼岳の周囲は黄土色の岩々が目立つ非日常の世界。

ザレ場と呼ばれる細かい砂利の登山道なので、足を滑らせないよう注意しましょう。

 山頂の火口周辺では、他の山とは異なる荒々しい地形や噴煙から、活火山らしい自然の力が感られ、周囲に目を向ければ、磐梯山(ばんだいさん)、日光連山、関東平野、筑波山などが望め、360度の大パノラマが広がっています。

山頂の那須岳神社で手を合わせ、安全登山を祈願する

●荒々しい稜線を越え、朝日岳へ

朝日岳山頂から、茶臼岳を眺める

 しかし那須岳の魅力は、茶臼岳だけでは語り尽くせない。

個性豊かな周辺の山々では、それぞれ違った山歩きが堪能できるだろう。

今回は、茶臼岳から稜線を越えた先の朝日岳へ向かおう。高山植物の花畑が広がる稜線では、那須連山の展望など、日常では味わえないダイナミックな絶景が待っている。

 茶臼岳北側に位置する朝日岳は那須五峰の1つで、那須連山の中では最も急峻で、「那須穂高(なすほたか)」の異名を持つ。

とはいえ、しっかり注意を払えば問題はないだろう。

岩稜帯の登山を楽しみながら山頂を目指そう。苦労した先の山頂では、会津(あいづ)をはじめ日光の山々の大パノラマが待っている。

 なお、途中の峰ノ茶屋跡避難小屋は登山者で賑わう休憩ポイントだが、緊急避難用の場所のため水場やトイレなどはないので注意しよう。

■イワカガミ咲く夏の茶臼岳

鮮やかなピンクもきれいだが、真っ白なイワカガミも可愛らしい

 ​​茶臼岳をはじめとする那須連山は古くからの山岳信仰の地で、山腹の温泉には、九尾の狐(きゅうびのきつね)伝説などの逸話が数多く残されている。

山頂ではお鉢めぐりができ、眼下の那須高原のほか、岩壁が特徴的な朝日岳や緑の三本槍岳などの那須の山々、遠くは会津の山々を望める。

 登山の後は、那須各地の温泉で疲れを癒すこともできるので、この夏の行楽に出かけてみてはいかがだろうか。

●【MAP】那須ロープウェイ山麓駅

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​​​​●【MAP】茶臼岳山頂

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