寒さも和らぎ、外遊びに適した季節がやってきました!GWの家族旅行や、友人との行楽地選びに頭を悩ませている方も多いことでしょう。そこで、心地よい春の爽やかな陽気を、山歩きで満喫してみては?もちろん、日頃の運動不足解消に最適ですよ。
本稿では、都心からのアクセスに優れているうえ、登山初心者でも安心して登れる3つの条件を満たした、初心者向けの山を5座紹介しちゃいます。
◾️ハイキング入門!初心者歓迎の山の条件3選
・登山道が整備されていて、案内表示が豊富
登山3種の神器のひとつ、登山靴。
登山靴は、岩や木の根など凹凸のある道でも歩きやすく、足首保護の役割も担います。ですが、登山靴購入が登山のハードルとならないように、まずは履き慣れたスニーカーでも行ける、整備の行き届いた山を紹介します。登山に慣れ、様々な山に興味が湧いてきたら、ぜひ自分の足に合った登山靴を手に入れましょう。
・行動時間は3時間程度
あまりの長時間行動では、いくら山頂で絶景が待っていようともモチベーションが保てず、初心者には辛い道のりになるでしょう。そこで、今回の行動時間は往復3時間程度としました。
歩行速度には個人差がありますが、行動時間の目安を知ることは、自身の体力と照らし合わせたペース配分にも役立つはずです。
・標高差が400m未満
一般的に、累積標高差が600m以下のコースを「初心者向け」と紹介されます。今回は400m未満(85〜373m)の山をピックアップしました。
ちなみに、平均的な体力の登山者は、1時間あたり300mを登り、400mを下りるのが一般的と言われています。400m未満の標高差ならば、登山初心者がこれの70%のペースで登ったとしても往復3時間程度で登頂できる計算です。
■天覧山(埼玉県飯能市) 登山口から山頂までわずか20分のお手軽低山
標高(m) | 195 |
累積標高差(m) | 85 |
歩行距離(km) | 1.1 |
行動時間(分) | 90 |
・アクセス 西武池袋線「飯能駅」下車 登山口のある能仁寺まで徒歩約20分
登山アニメ「ヤマノススメ」の舞台となった飯能市の里山、天覧山。整備された遊歩道と、豊富なコースが魅力。中腹に東屋とトイレが備わっている点もGOOD!わずか195mの標高ですが、山頂の景色は、遮るものの少ない関東平野ならでは。山頂に飾られた鯉のぼりからも、地域に愛されている様子が伺えます。
■仙元山(神奈川県葉山町) 登山口から30分で相模湾と富士山が見られる山頂へ
標高(m) | 118 |
累積標高差(m) | 120 |
歩行距離(km) | 1.2 |
行動時間(分) | 50 |
・アクセス JR逗子駅または京浜急行逗子・葉山駅より京急バス
「風見橋バス停」下車、葉山教会登山口まで徒歩7分
葉山町の森戸海岸と目と鼻の先にある仙元山は、ふもとから30分ほどで、広々とした山頂に立つことができます。海越しに見る富士山も新鮮。
もう少し長く歩きたい方には、全長3km、2時間ほどのハイキングコースが設けられているので、そちらに挑戦してみてはいかがでしょうか。
■八重山(山梨県上野原市) 地域ぐるみで守られている学びの里山
標高(m) | 512 |
累積標高差(m) | 322 |
歩行距離(km) | 3.9 |
行動時間(分) | 120 |
・アクセス
(マイカー) 中央高速道路 上野原IC下車、八重山駐車場まで15分(無料・約10台)
(電車・バス) 中央線上野原駅より富士急山梨バス「大堀バス停」下車徒歩20分
近隣中学生の環境保全活動により、多種多様な植生を見ることができる「五感の森」八重山。草花の丁寧な解説を読んだり、よく響く鐘を鳴らしたり、大きな展望台でおやつを食べたりできる、子供連れのファミリーに特に足を運んでほしい筆者一押しの山です。
付近には温泉や、一般道から談合坂SAに入れるぷらっとパークがあり、登山後も楽しめるスポットがある点も魅力的。
■足和田山(山梨県富士河口湖町・鳴沢村) 登山口の標高が1,000m超! 富士五湖の中央に位置する山梨百名山
標高(m) | 1,354 |
累積標高差(m) | 373 |
歩行距離(km) | 6.2 |
行動時間(分) | 170 |
・アクセス 河口湖IC下車、紅葉台展望レストハウス駐車場まで約20分
急に標高が上がりましたが心配は無用!スタート地点となる紅葉台展望レストハウスまでは車でアクセスでき、その標高がすでに1,000m近いのです。
山梨百名山のひとつ足和田山は、富士五湖の中央あたりに位置していることから、五湖台という異名を持っています。しかし残念ながら一度に五湖すべてを見渡せるポイントはないようですね。
とはいえ、山頂では、圧倒されるほどの富士山の絶景が待っていますよ。
ただし歩行距離、行動時間もこれまで紹介した3座と比べて長くなっているので、登山靴での山行が望ベスト。また、標高差による気温のもあるので、防寒着を忘れずに持っていきましょう。
■竜ヶ岳 ※見晴台まで(富士河口湖町・身延町) 樹海や子抱き富士が見られる圧巻大パノラマの山
標高(m) | 1,233 |
累積標高差(m) | 348 |
歩行距離(km) | 4.4 |
行動時間(分) | 170 |
・アクセス 河口湖IC下車、本栖湖キャンプ場駐車場まで約30分
最後に紹介するのは、年末年始のダイヤモンド富士で有名な竜ヶ岳。1年の中で元旦が最も混むという珍しい山です。
竜ヶ岳山頂の標高は1,485mですが、山頂を目指すだけが登山ではありません。高山植物やその山に住む動物を探したりするのも立派な登山です。山頂にも負けない富士絶景を見るために、竜ヶ岳中腹にある見晴台を目指します。
本栖湖に近い竜ヶ岳からは、富士山の裾野に広がる青々と茂った富士の樹海や、手前の大室山を抱いたように見える、「子抱き富士」を見ることができますよ。
◾️まとめと注意
紹介した5座は、危険箇所も少なく、行動時間も短いので、登山入門としては最適です。
これらはもちろん、筆者自身が実際に登って体験したことをベースに選定させていただきました。
ただし、山には危険が潜んでおり、いっときの油断が大きな怪我に繋がることを忘れてはいけません。防寒具・お弁当・水分・帽子や虫除けなど、必要なものを挙げればキリがありませんし、情報収集と準備にはしっかり時間をかけましょう!
万全を期してもなお、体調や天候に不安がある時は、無理をしないでくださいね。
あなたの楽しみにしている登山が、良い天候と素晴らしい景色に恵まれることを願っています♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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